ミサキのミ

花と虫と海、それとさんぽが好き。



最後の更新です。

 企業見学や実習に通っていた会社に内定をもらっていたのに、土壇場で蹴ってしまったのが去年の11月。契約上、どうしてもこちらの譲れない部分が発覚したんですね。そして、それまでの職場に辞意を伝えるために上司との面談の席を設けていたのですが、急きょ「もう少し仕事ください」という趣旨の話をしました。

  そこからあれよあれよと立ち上げ間もない事業の仕事も担当することになり、12月から事実上のダブルワークに。二ヵ月の研修を終え一人立ちをしましたが、勤務先が二か所になった為にスケジューリングがうまくできず、非常にハードな生活になってしまいました。さらに障害特性上、遂行不可能な業務がふたつあり、これは早々に「オープン」にして働く必要があると思いました。なにか問題が起きてからの後出しは良くないし、結果的に会社と自分の双方を守ることになると考えたからです。すぐに就業相談の担当ワーカーと準備を始めました。

 そして昨日。ようやく会社の偉い人たちと私、それにワーカーを含めた三方の話し合いの場を持つことができました。結果としては「遂行不可能」としてお断りした理由に納得してもらい、二点の配慮について約束してもらうことができました。

 

 ここで私がお伝えしたことは「あれができない、これができない」と言うつもりではないということです。猫はどうやっても犬になれないように、悔しいけれど、逆立ちしてもできないことは確かに存在します。しかし配慮とはつまり工夫であって、それがあれば業務全体で見たとき、今以上に私は能力を発揮できる場面がある。ということを説明する必要がある。そしてその「工夫」は往々にして職場全体の働きやすさにも繋がることがある。実際これまでに私のした二つの提案が採用されているし、今日もいくつか職場の改善案を提示しました。この点は、まだ新規事業であり業務が成熟していないことが私にとって有利に働いていると考えています。

  しかしこうした交渉を円滑に進めるには、やはり第三者の立ち会い、今回でいえば就業相談担当ワーカーの存在が大きいとあらためて思いました。会社内部における話し合いだけでは事態を(良い方向に)変えることは難しかったのかもしれません。ワーカーは時に司会進行となり、時には先方に話が通じるように補足を促してくれ、そして交渉内容の証人となってくれました。

 

 *

 

 私はコミュニケーションに難があり、いわゆる契約ごとなどにおいて不利益を被ることがしばしばあります。例えば書面を見ながら説明を聞き内容を理解する、ことができません。その代わりに映像と音声で状況を記憶しています。それを後から再生して単語の羅列を文脈に変換し、初めて言葉を理解します。映像を確かめて何が起こっていたのか復習をします。

This is an apple.

たいていの日本人は「this」はこれ、「apple」はリンゴ、と頭の中で変換して「これはリンゴです」に到達するんじゃないでしょうか。それを私は日本語の文章でも会話でもしているので、どうしても他者と時間軸がずれてしまいます。

  だから言葉は、遠いところにいるんですね。写真や音楽はとても身近にある。写真は私が物事をどのように捉えているのかを教えてくれるし、音楽は生きていることそのもの。そして言葉は隔絶を教えてくれる。これは悲しいことではなくて、どのように隔絶されているのかを教えてくれるんです。だから文章を書く。ブログを始めた当初を思い出すと涙が出るくらい、饒舌に書く。

 

 


Humbert Humbert - Boku no ohisama [Official Music Video]

 

 

 最近、ふたたびギターを手にしました。もう二度と音楽はやるまい、と決めていたのに。

どうせ幸せになるならいつか、じゃなくて今なりたいです。

あとやっぱり海に行きたい。

最後までこんな私です。

今までほんとうにありがとうございました。

 

 青那実沙紀

 

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