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生きてえのだ

花と虫と海、それとさんぽが好き。



目次  

五千百と一回目の朝に

過去のこと 思い出の曲
きしむ便所にほつほつと
したたり落ちる上階の足音
 
寝巻きのひだを掻き分け
髪を掴まれ側臥位放置
 
箪笥の引き出しとは
絞りだす生気
 
一滴
 
 
におい立つ万年床をうがつ
ビラ投函に目を覚ます
 
シンクに溜まる
 
宛名を無くした会話を千切る
滲んだ思慕にこぼれた山崎
ちびりちびりとくれてや
甲斐性いくらか何処へと消えた
転がり込んだ自称旦那に
振り落とされて砕けた前歯
くびを絞められ倒れた路肩
裂けたあたまに濡れる手のひら
酒だ、よこせと
小銭を投げつけ
赤いまつ毛に
くくられた腕
笑うサイレン
揺られる担架
どさくさ一緒に
乗り込むあんた
う前に
なみだを拭った
プリテンダー、その
忘れ得ぬ名前
かまうもんか
生き延びてやから
生きろなんて空世辞
誰にも言わせぬ生き方

PB110210


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