生きてえのだ

花と虫と海、それとさんぽが好き。



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赤毛のかの女 右

彼女は
 
だれとも喋らなか
授業中はいつも寝ている
 
当てられるといつも
教科書を忘れたと言ていた
途中で出て行くと
体育館でピアノが鳴り始める
 
担任は彼女に合唱コンクルを任せた
 
なのに練習には一度も来なくて
そのうえ当日はというと
舞台を最前で観ていた
 
席替えをしても
こうに退かない
ても聞かない
 
一年ずと指定席
 
二年になると
校内を徘徊しだした
上履きを三色集めて
学年さえ気にしない始末
 
なぜか現国の時間に
数Ⅱの授業を受けている
 
 
三年になると辞めようとして
あと一年なんだからと諭されていた
 
にボトルを隠し持ていて
校庭で酔い潰れようが
もはや担任も相手にしない
 
それから何ヶ月かして
準備室に呼ばれていた
卒業試験の勉強をしていたとか
 
べそかいて泣いて
勉強していたのが印象的
 
卒業式も寝ていた
 
式が終わると
さと私服に着替えて
制服はごみ箱に突込んで
 
手を振て走てい
 
大きく手を振って

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