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生きてえのだ

花と虫と海、それとさんぽが好き。



目次  

遁走

現在のこと
おかあさん
川にひとが下りたよ
 
瞳がほてる
間引いたのは かわら石
銀々と流れる水面に
日焼けのざらし
 
遡上して 十五キロ
なみ縫いの果ては
サンダルにからむ 泥
ちいさな水たまりだ
 
わき水におよぶ収斂
酒盛りに興じる連隊
テッポウとテッポウ玉の狭間で
兵士の影がゆれ落ちる
 
ほら 走らなき
耳のつけ根がつぶやく
飛び乗るほか 無いのだ
 
八高線をとび越えて 十五キロ
山道にむせぶ 迂回路
 
回す
  回る
回す
  回る
回す
 
 
黒雲から飛び降りた
神さんのくしたら
 
泡沫にまみれて
ずぶぬれて狭山湖

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© 2016 生きてえのだ