生きてえのだ

花と虫と海、それとさんぽが好き。



目次  

散走の夏日

ペダルをくるりと回す
少しワイヤが伸びたか
トクランプは指二本のところ
クランクは任せろと言てくれた
今度はぐいと踏む
痛むだが悪くない
 
行こう相棒もう一度
あたしのルペとなておくれ
 
 
風がぼうぼうと憂う
だがそれがどうした
そんなもの切り裂く
めいぱい受け止めてやる
高架橋の白肌田んぼの乱反射
はしれ紺青のぎんぎら
川を飛び越える列車にだて負けない
土手から波打つ力こぶの研ぎ澄まされた屈筋よ!
マスクを忘れてぎこちなかた口元が
ふわり緩むと破顔していた
 
拝啓お天道様
相変わらず荒々しいご尊顔ですね
長いこと拝せずもやしです
 
つばめを讃えるこの木もあの頃と変わらぬ
今日くらい腕をまくてもいいかしら
どこぞの坊ちんがこちらを窺う
緑の絨毯に裸足で降り立つ
爪草が一斉になびいた
泥んこになろうよ
草刈りの前に
 
 
つばめが三羽
て飛び立つ劇薬の雲
強くなたねと言われて
鈍くなただけと答える

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Helene Bøksle - Kom sommarvinj

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