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生きてえのだ

花と虫と海、それとさんぽが好き。



目次  

淑女H

年端も行かぬ少年が
老女のバグを打ち捨てるのを見た
緑青の開いた目
くそみてえな大人になるぞ
こんと生えたまゆの手入れに
夕べの嗜好がにじり寄る
ほほえむ
少年は目をそらした
 
富士見通りをぬるりと渡る
言われるように不死身と思う
そのくせ前歯二本が無い
理由は酔て覚えてない
 
それなのにブル見合いの朝に
舞い上がてあたし馬鹿みたい
優しくされても返せない
返せんもんはやぱり頂けんよ
 
 
仕立てたばかりのワンピ
溶けたグロスに缶ビ
大入道がふりかえる
家こうもりが西へ向かう
両手をこう大きく
蓮のつぼみを模すように
なみだにも
作法ができた日のこと


Bluesette - Connie Evingson

© 2016 生きてえのだ

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