生きてえのだ

花と虫と海、それとさんぽが好き。



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随筆

Vivian Maier ヴィヴィアン・マイヤーについて

Vivian Maier: A Photographer Found Vivian Maier(ヴィヴィアン・マイヤー)という写真家をご存じだろうか。本人の手からは一切公表されることのなかったフィルムがその死後大量に発見され、インターネットで公開されるやいなや瞬く間に多くの人々を魅了し…

私信

疲れが一気に出たようで、きょうは病院にも行けなかった。 夕べは八時半にふとんに入ったのだから、まる十六時間寝ていたことになる。冷蔵庫には醤油と納豆が一パック。きょうは買い物の日だ。夕刻、着替えて出かける。諸々はマスクでごまかす。いつものよう…

通過儀礼として

誰かに「詩」と呼ばれるまで、わたしは詩を名乗らないと決めていた。自ら名乗ることは容易だ。だがひとは、何と呼ぶのか。 数字とリズムの佇まいを生かす。好きな響きがある。それらを崩すこともまた、生き方のヒントとなる。わたしはまるい。真円である。ゆ…

音楽について

音楽はわたしを守ってくれる。鋭敏な目と耳をつつみこむ。不可解で、予測不可能な事象を切り離す。ジャンルは問わない。ライヒもメシュガーも美しい。わたしにとっての調和がそこにあるか。それが全てである。 まだ暗い朝にはマット・コービーを、山の中では…

断捨離。おつかれさまと言ってやれ

置き場所に困ったら、とりあえず押入れに放り込む。それが癖になっていた。どうりで布団をたためないわけだ。そこには学生時代の思い出がぎっしり詰まっている。実をいうと私はちょっとした資格を持っている。それゆえ専門書やテキストも多く、捨て時を逃し…

トゥーツ・シールマンスよ、忘れるか

Toots Thielemans - Bluesette ハーモニカ奏者のトゥーツ・シールマンス氏が二十二日、亡くなった。私は彼の作曲した『Bluesette (ブルーゼット)』という曲がとても好きだ。この曲はスタンダードとして彼自身による演奏だけでなく歌詞も添えられ、Sarah Vaug…

お酒をやめて五年経った話

たばこをやめて一年半 おさけをやめて五年 を迎えることができました。 それが何、という人すみません。しかし当人としてはそれなりの感慨がありますので、少しだけ書かせてください。 おさけに関しては一度、五年目前で破ってしまいました。当時は講演や教…

告白

スニーカーにジーンズを合わせて 黒い紙ぶくろを抱えて、私は探した。 彼はベージュのジャケットを着てくる。 顔は本の帯で確認していた。 数多ある空席の中、わざわざ 真ん中のテーブルを選ぶ意図が分からない。 こういう者です、と一枚のプリントを渡され…

パソコンを壊さなくなった話

前の担当からの申し送りで先方にお伝えしなけれ ばいけないことがあったのですが、それにとらわれ 過ぎて、本来の業務上の連絡事項が飛んでしまいま した。たちが悪いのは、先方が怪訝な顔をしてこち らもあっと気が付くのですが、そこから軌道修正が できな…

父とさくらの話

ある方の母親がすぐ近くの公園の桜が満開だっ たとおっしゃっていました。お酒が飲めなくなっ てから花見に用はないし、実際さくらにも興味が 湧きません。それでも見れば綺麗なのかなとも思 いますが、人はいったいこの花のどこに魅力を感 じているのかとい…

信号の発明がありがたい話

突然ですが信号が苦手です。いつもコンビニの 角を左折すると信号が待ち構えています(距離に して角から20mくらいか)。当然曲がるまで信 号の色はわかりません。安心して交差点を渡れる 条件はひとつ。赤のうちに信号にたどり着き、青 に変わるのを待って…

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